ルートボックス

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ルートボックス

ルートボックス(Loot Box)とは、コンピュータゲームの課金システム(マイクロトランザクションシステムの一種)を指します。購入者はアイテム自体を購入するのではなく、アイテムを手に入れるための「箱」をクレジットカード等で課金することで購入し、「箱」からランダムで出現するアイテムを手に入いれる仕組みになっています。一般的に「ガチャ」と呼ばれるものはルートボックスの1つで、その名称はカプセルトイ(ガチャポン/ガチャガチャ)に由来しています。JOGA(日本オンラインゲーム協会)では「ランダム型アイテム提供方式」と表記しています。

ルートボックスの問題点と批判

ルートボックスは、何が出現するか分からない「くじ引き」のような仕組みにギャンブル(賭博)性があるのではないかと問題になりました。また希少価値が高いアイテムの出現が依存性を誘発し、賭博に該当する点を指摘されてきました。

特に海外では、2017年11月17日に発売された「Star Wars バトルフロント II」が引き金となって大きな問題となりました。
2018年1月25日付のゲームニュースサイト『タッチアーケード』の記事では、米国ワシントン州議員たちによって、ルートボックスが子どもをターゲットとしたギャンブルに当たる可能性があること、ルートボックスがゲーム依存症への入り口となり得るとの主張をする見通しであると報じられました。

参照:Are Loot Boxes Gambling? Washington State Lawmakers Are Asking Just That / toucharcade

批判を受けての対応

「Star Wars バトルフロント II」への批判を受ける形で、該当のゲームを配信していたAppleは2017年12月20日に「App Store審査ガイドライン」を改訂。ルートボックスに関連するものにはアイテムの入手確率を明示するルールを追加しました。

 参照:App Store審査ガイドライン / Apple

 

国内では、消費者庁が2012年5月18日に、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)に抵触するとしてコンプリートガチャ(ルートボックス等で購入または入手した2つ以上の異なる指定アイテムをすべて揃えることで提供されるアイテム・景品)とその類似サービスが違法であるとの見解を発表しました。

参照:オンラインゲームの「コンプガチャ」と景品表示法の景品規制について / 消費者庁

 

これについては、すでに5月5日に新聞で報道がされていたことから、大手プラットフォーム事業者6社(NHN Japan、グリー、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ミクシィ)が合同で、現在運営中のソーシャルゲームのコンプリートガチャを終了し以降は中止する方針であると発表、他のプラットフォーム事業者も追従して、業界全体としてコンプリートガチャを自主規制する流れになりました。

参照:コンプリートガチャの取り扱いに関するお知らせ / mixi
   :コンプリートガチャの取り扱いについてのお知らせ / バンダイナムコグループ

 

海外では、ギャンブルに当たるか当たらないかという判断が揺れています。
2017年から2018年にかけて、フランスやイギリス、ニュージーランドでは「違法ではない」と判断がくだされました。一方、オランダとベルギーでは違法とされ、規制の対象となりました。

アメリカでは、2017年10月にゲームのレーティングを行う非営利団体ESRB(Entertainment Software Rating Board)がルートボックスは賭博に当たらないと発表していたものの、翌2018年2月27日に現在販売中のゲームパッケージのコンテンツラベルに対して「In-Game Purchases(ゲーム内課金)」の有無の追加を発表し、ゲーム内課金を明示する流れになりました。

参照:ガチャはギャンブル?アプリの海外展開に影響する各国のルートボックス規制問題まとめ

まとめ

世界的に見て、ルートボックスそのものに対しては規制する流れになっていますが、ギャンブルか否かの判断やその対応については今後も注意する必要がありそうです。