コラム2017.05.16
2016年はどのアプリカテゴリの売上金額が増加したのか?

日本のスマートフォンアプリ市場は現在も増加のトレンドにあり、すでにアメリカ市場を上回る市場規模になっています。ではカテゴリ別に比較した場合、どのカテゴリが一番売上を拡大しているのでしょうか?今回は2015年と2016年の通年データを比較し、2016年売上金額トップ10カテゴリでの前年対比増加率ランキングをご紹介します。
2016年、Apple App Storeで、前年対比最大の売上増を達成したカテゴリは「教育」。それに「ミュージック」が続く
2016年売上金額トップ10カテゴリを、2015年からの売上金額の増減で比較した場合、増加率トップのカテゴリは「教育」で、前年対比で301.5%増加しています。これは特に「FORii」、「KidsStar」、「Excite」等の教育アプリが好調だったのが影響しています。また第2位は「ミュージック」カテゴリで142.4%増加しており、これは「LINE MUSIC」、「AWA」の売上増が要因となっています。
Apple App Storeでの売上金額を有するゲームカテゴリは、6.3%増加した結果となっています。逆に「フード/ドリンク」、「ユーティリティ」、「辞書/辞典/その他」のカテゴリは、前年対比25%以上減少しています。



Google Playでの売上金額増加率トップのカテゴリは「音楽&オーディオ」。 ゲームは2015年とほぼ同額。新規カテゴリの「出会い」が売上ランキング8位にランクイン
2016年、Google Playで最大の売上金額増加率を達成したカテゴリは「音楽&オーディオ」で、その増加率は前年対比226.8%となっています。この要因は、Apple App Storeと同様、「LINE MUSIC」 と「AWA」の売上増で、これにより「音楽&オーディオ」カテゴリの売上が2015年と比較して2倍以上増加した結果となっています。また「コミック」も39.4%増加しましたが、これは主に「LINE マンガ」「マンガワン」、「comico PLUS」の売上増が要因となっています。
ゲームカテゴリについては、Google Playでは0.4%増と2015年とほぼ同額の結果となりました。Google Playでは2016年9月28日に新しいカテゴリが追加されましたが、その中の「出会い」カテゴリの売上金額は高く、すでにカテゴリ売上ランキングでも第8位にランクされています。



「PRIORI DATA」とは
「PRIORI DATA」は、2013年設立、ドイツ、ベルリンに本社を持つ、スマートフォンアプリ市場分析データ会社です。Apple App Store、Google Play上でランキングされている全アプリの推定ダウンロード数、売上金額データを提供しています。
提供データ可能国数は57カ国で、ゲーム・サブカテゴリを含む全カテゴリのデータを提供可能です。スタートアップのアプリ開発会社でも購入できる価格帯で、無料トライアルも可能です。国内ではCESA監修「CESAゲーム白書2016」、モバイルコンテンツフォーラム監修「スマホ白書」、「ファミ通モバイルゲーム白書」の公式モバイルデータとして採用されています。
詳しくは、http://www.prioridata.net/をご覧ください。